2008年9月15日


欧州でも、今日は投資銀行リーマン・ブラザースの破綻とメリル・リンチの身売りの話題で持ちきりです。

二つの銀行とも老舗かつ大手であるだけに、サブプライムのリスクを十分にヘッジしきれていなかったことは、意外です。

去年6月にドイツの銀行がサブプライム危機で破綻しかけた時に、ドイツ金融監督庁のヨッヘン・ザニオ長官は、「これは1930年代以来最大の金融危機だ」と発言しましたが、彼の言ったことは正しかったようです。

グリーンスパンなどは「100年に1度の事態で、まだ危機が終わったとは言えない」と答えています。

金融緩和政策を取って、資金をだぶつかせてサブプライム危機の一因を作ったグリーンスパンも、引退して年金は確保しているので気楽なものですよね。

今日のところは世界中の株価が暴落する時代にはなっていませんが、事態は一触即発というべきでしょう。

世界最大の保険会社AIGの株価は今日一日で半分になりました。今後もまだまだ金融市場の激震は続きそうです。

イタリアの航空会社アリタリアも、燃料の高騰などがたたって、倒産寸前です。こちらも時間の問題と言われています。

リーマンの倒産は、大統領選挙では共和党にとってマイナス要因となるでしょう。

世界各国のインベストメント・バンカーの皆様だけでなく、多くの業界に厳しい冬となりそうです。